2012年5月14日月曜日

死海殺人事件

アガサクリスティの推理小説が原作。

映画の原題は「Appointment with death」なので
死海との関連を期待して見るとガッカリします。

見終えてから
「死海なんてどこに出てきた?」
とツッコミたくなります。

実際、死海の景色は見なかったように思います。
(DVDのノーカット版なので間違いないです)

イスラエルの有名な「嘆きの壁」ほか、
観光名所がちらりと場面として出てくるので
映画タイトルのネーミングも変更すべきですね。

さて
オリエント急行殺人事件やナイル殺人事件は見たけど
死海殺人事件は未だだったし、暇なので見ました。

物語としては
冒頭から波乱を感じさせる家族構成や背景で始まり、
奇妙というか強引で無理な展開で家族旅行に出ます。

その旅先で殺人事件が起きるのですが
家族とその周りの人間全員に動機やチャンスがあるのです。

そしてたまたま旅行用豪華客船に同乗していた
探偵エルキュールポアロが犯人探しをするというもの。

わずかな聞き取り調査で犯人を概ね特定し、
フトしたきっかけで確信し、
たった一つの裏付け調査で断定してしまいます。

この推理の過程が短すぎて
少々おもしろくないというか納得がいかないのですが
推理小説にありがちな
「最も関係なさそうな人間が実は犯人だった」
という結果になります。

ストーリー上で
我々視聴者には知る由もなかった事実が
ポアロの推理の裏付けとされたのが
何となく納得いかない原因でしょうね。

1988年公開で、
確かにビジュアル的にも古臭さを感じます。

ただ、アガサクリスティ原作のシリーズは
古い時代のノンビリした旅のスタイルが背景で
見ている我々も旅情かき立てられるのが特徴で好きです。

個人的な感想では
キャリーフィッシャーはゲルマン系民族で
ポートレイト(グラビア)見るとゴツい美人ですが
この映画では可愛いタイプに見えました。