伊丹十三監督作品
民事介入暴力をテーマにした作品。
FC2動画で見ました。
昔、レンタルビデオで見て以来、
今回で2回目の鑑賞。
映画そのものは名作とは思いますが
この映画を見て怒ったヤクザが
監督を襲ったという逸話もあります。
実は今、私は
伊丹監督を襲撃した組員が所属していた組、
後藤組組長の自叙伝を読んでいるところです。
(引退済)
後藤氏によると
この映画を見て怒った暴力団員は多い
とのことです。
確かにこの映画は、ヤクザが皆、
あのような強請り集りをしているとの
誤解を生む可能性があります。
ヤクザ稼業に誇りを持っている者の中には
俺達はあんな事はしない、
と怒る人もいるでしょう。
例えば私も、
毎月毎月10万円づつを慈善団体に寄付している
指定暴力団の某組長を知っています。
暇な日にはボランティアで
近所の公園を組員全員に掃除させるヤクザです。
だから、ヤクザが皆、
悪い人とは限らないのは確かです。
「暴力団員は全員が反社会勢力」
という前提で描かれたストーリーは
今月の都知事選で落選した宇都宮健児に言わせれば
憲法違反ということになるでしょう。
そして宇都宮なら
「けしからん」と叫ぶでしょう。
まあ
そういう面も持った話題作ですが
暴力団の理不尽な要求には毅然とした態度で対峙すべし、
という事を善良な市民に教えてくれる
貴重な映画であったといえます。
今はもう、組の名前を出しただけで
暴対法現行犯で逮捕されてしまいます。
が、
暴対法が整備されてなかった頃は
警察も民事不介入と言って
あまり真剣に取り合ってくれなかったものです。
今はみかじめ料を要求したら
電話一本で警察が駆け付け逮捕してくれますから
隔世の感があります。
ただ暴対法施行直後から
懸念されていた事があります。
ヤクザを弱体化させると
それまで潜伏していたような
外人マフィアが暴れるというもの。
これは半分くらい当っています。
残りの半分は
暴対法にひっかからない外人マフィア、
奴らを暴力団が利用して
ヤクザの地下潜伏化も起きています。
ところで、一説に拠ると
山口組が一大勢力となるに至った
必然的理由というものがあります。
それは終戦直後のこと。
日本がアメリカに敗戦すると、
それまで大人しくしていた朝鮮からの渡来人が
棚からボタ餅、なぜか戦勝国の人間として
傍若無人の蛮行に走ったこと。
これは多くの書物によって証明されています。
日本人が著した書物なら
でっちあげと左翼が言うでしょうが
戦勝国の人が著したものも多くありますから
嘘ではありません。
例えば、一昨年?亡くなった邱永漢さん。
南朝鮮から来た人たちが寄って集って
日本人にリンチを加えるのを頻繁に目にし
見ていられなかったと。
そして一説には
あまりの朝鮮人の暴虐ぶりに怒り
立ち上がったのが山口組の草創期である、
というものです。
だから元々は
山口組というのは正義の味方だったわけです。
例えるなら
タイガーマスクとか
仮面ライダーとか
ウルトラマンとかと同じなわけです。
なので
法律上は暴対法でヤクザを縛りつつ
外人マフィアをのさばらせないために
適度の強さを維持させるのが
警察の重要な役目だと思います。
こういう風に書くと
ヤクザに怒られそうですが。
しかし実は私の知人にもヤクザは多く
本心ではヤクザには強くあってほしい
そう願い続けています。
ただし、任侠の精神を持って
堅気には迷惑かけない
そして誇りを持って日々を生きる
そういうカッコいいヤクザの復活を願い、
そういう集団なら心の中で応援します。
過去に暴力団から
ひどい目に遭わされた人からすれば
トンデモナイと思われるでしょうが
ヤクザと暴力団とを分けて考えてほしいと思います。
ヤクザ=暴力団という定義が常識だと言うなら
「ヤクザ」を「任侠の徒」と読み換えてください。
もちろん、暴力で堅気を脅す者を
応援するものではありません。
最後に少し新鮮な驚きは
若き日の柳葉敏郎がチンピラ役で出演している事。
なかなかの演技でした。