2015年4月21日火曜日

信仰と狂気

著者は某キリスト教系大病院の医師。

この文章は書籍として販売されてないので
「てんとうむし Vol.73 2015.4」
から全文を転載。

著者は敬虔なキリスト教信者ですので
著作権を主張することはないでしょう。

なぜなら、良い事をお書きになっていて
世界中の人々に読んでほしいと思っているはずなので。

以下。


旧約聖書には、
イスラエルの父祖であるアブラハムが、
主の命により、
最後の一人息子を焼き尽くし、
献げ物として主に差し出そうとする物語がある。

倫理的には、人を殺すことは許されないだろうが、
信仰とは、
目に見えない神と、神の愛を絶対的に信ずることであり、
アブラハムの行為は、信仰上では義とされている。

 ユングは、神は善と悪を持つ二律背反的存在であり、
人は神の投影であるから、神に悪が存在することは、
どんな人間にも心の中に悪が存在すると説く。

事実此れまでの宗教は、異教徒に対して排他的であった。

信仰も教条主義(狂信主義)にとらわれると、
宗教的信念のもと、喜び勇んで徹底的に悪を行うことになる。

かつて十字軍は、イスラム教徒に対し、殺戮、略奪を行った。

中世では魔女狩りの名において、一般人に火刑、斬首が行われた。

帝国主義時代には、宗教を先兵とし、先住民を虐殺して植民地とし、
更に白人国家を打ち立てた。

今、イスラム原理主義、過激派「イスラム国」にも同様な現象がみられる。

 しかし宗教は、現世的利益をもたらすことが目的でなく、
本質的には魂の救済を目指すことにある。

自己を捨て、神への絶対的信頼は、絶望のどん底にある人に、
光と希望、歓びと心の安らぎを与え、奇跡という出来事も出現する。

キリスト教であれ、イスラム教であれ、仏教であれ、
教祖が思いをこめて訴える内容は、
人々の共感を呼ぶものがある。

我々は、宗教の原点に回帰すべきである。

 宇宙飛行士の言葉は、これからの信仰、宗教を考える上で示唆に富む。

 「宇宙体験は、私の信仰を一層強めてくれた。アラーもブッダも
同じ神を別の目より見たときにつけられた名前にすぎない」

「宇宙より地球を見ると、そのあまりの美しさに打たれる。
こんな美しいものが、偶然の産物として生まれるはずがない。
ある日或る時、偶然にぶつかった素粒子と素粒子が結合して、
偶然にこういうものができたとは絶対に信じられない」

以上。


私の感想は以下の通り。

著者は良いことをお書きになっている。
が、具体的解決策は何も書かれてない。

現代の宗教とは、そういうもの。

2000年前の教祖様は
解決策をお示しになっていたのかもしれないが。

例えば・・・自分は善人でも、
全てをぶち壊しにする悪しき隣人を
どう諌めるのか。

釈迦の言葉に「汚い物は見るな」
孔子の言葉に「君子危うきに近寄らず」
(言ったのは孔子ではないらしいが)

これを忠実に守るだけ?

でも、悪しき隣人の方から近付いて来たら、
我々はどうすればよいのか。

殴られても、盗まれても、
奴らは汚い物だから見なければそれで済むのか?

2014年8月22日金曜日

アイコ十六歳

当時現役高校生だった
堀田あけみが書いた小説が原作。

小説は「1980アイコ十六歳」で1983年作品。
主演 冨田靖子。

富田靖子と松下由樹のデビュー作品で
どちらも若いです。

つるべがアホな警官役とか
岸辺シローが教師役とか
中年には懐かしいキャスティングでした。

時間の無駄とは言いませんが
小説を映画化した近年の日本映画は
ボンヤリとした展開が多く、
見ていて退屈な作品が多いですね。

高校生が書いた小説なので
高校生が夏休みに見に行く映画
といったところでしょう。

2014年8月15日金曜日

書道ガールズ!! わたしたちの甲子園

高校書道部の人間模様や青春を描いた映画。

ストーリーは可もなく不可もなく
ちょっと子供じみて臭い感じです。

が、ところどころ笑えるのと、
書道部の女子主要メンバーが可愛い
というのが特筆すべき事項です。

成海璃子
以前から可愛らしい子と思ってましたが
当時はまだ顔立ちもふっくらして子供ですね。

桜庭ななみ
以前CMか何かで見た記憶はありますが
映画で見て初めて凄く可愛い子と思いました
正直、驚きました。ファンに怒られるかな?

小島藤子
映画の中では地味な役でしたが
とても可愛い女の子です。

山下リオ
個人的好みでは、普通の可愛い女の子。
飛躍を期待されます。

この4人が書道甲子園で字を書く女性陣ですが
全員が可愛いので驚き。

まあ映画だから当たり前でしょうか。
2010年作品でした。