映画プラトーンは1986年の話題作です。
レンタルDVDで見ました。
今まで2回見たはずですが、詳細が思い出せない。
疲れが溜っている時によくやる
”見ながら眠ってしまう”パターンかと。
チャーリー・シーンの横顔や
エライアス・グロージョンが倒れるシーンなどは
はっきり覚えてたんですが。
今回は目が冴えた状態で鑑賞しましたが
話題だったほどの衝撃が感じられない。
一般のアメリカ人にとって
アメリカがやる戦争は全て正義の戦い、
アメリカは世界の警察と信じているので
戦争未経験者は何も知らないんでしょう。
だから
仲間割れした事を根に持って
ジャングルで味方を撃ち殺したり、
前線では麻薬が手放せない状態だったり、
民間人の小さな村を焼き打ちにしたり、
その村のベトナム人を殴る蹴るの挙句、殺したり、
村を焼いた後、ベトナム人を連行する最中、
3~4人がかりで少女に暴行しようとしたり、
そんな事が次々に同胞の手で行われる
それが衝撃的だったんでしょう。
それでもアメリカ映画ですから
アメリカがベトナムの民間人に対して
やった非道な行いはあっさりと描き、
仲間割れや味方を殺す事件が頻発する点に
悲惨さが集中するように描写されてます。
正直、日本人にとっては
くだらない映画という以外の何物でもない映画です。
当時としては
戦闘シーンに迫力があったのかもしれません。
それも話題になった一因かもですが、
現代では物足りない。
ターミネーターやランボーなどの
迫力ある映画はあったはずですから。
監督がベトナム戦争を経験していて
実体験に基づくストーリーというのが
大した作品でもないのに話題になった一因でもありましょう。
なお、最初だったか最後に流れるキャストを見ていて
ジョニー・デップの名前がクレジットされていたので
「エッ?!」と思ったのが一番の衝撃、
という程度の作品でした。